メガネには大きく分けて金属素材を使った「メタルフレーム」とプラスティック素材を使った「セルフレーム」があります。こちらでは基本になるメガネフレームの素材についてご紹介いたします。
メタルフレームはセルフレームと比べて必要とする素材の量が少ないので 線が細くシャープなイメージになります。調整もしやすくお顔へのフィット感が出やすいです。 錆びにくい素材が多いのでセルフレームよりも汚れがつきにくく長持ちします。ただし、金属アレルギーがある場合は、素材に注意が必要です。
メタルフレームの素材として古くから使われている素材です。 強度があって腐食しにくく、加工しやすい点から使われることが多いです。
錆びにくい素材です。ニッケル合金と比べて軽量になっています。 薄く加工することでバネ性を発揮する為、デザイン性の高い板状フロントやかけ心地を高めたテンプルとして使用されています。
金属素材の中では軽く、強度もある素材です。汗に強く錆びにくいのも特徴です。金属アレルギーが起こりにくい素材なので金属アレルギーの方にもおすすめです。
チタン素材に別の素材を混ぜる事で、軽さをそのままにバネ性がプラスされた素材です。 主にテンプルやブリッジに使用されることがあり、しなやかな動きでメガネのかけ外しの際に力を逃がしてくれるので、かけ具合の変化を少なくしてくれます。
セルフレームはメタル素材と比べるとカジュアルな印象になるものが多いです。 また、フレームのバリエーションが豊富なので色んなデザインに挑戦することができます。 メタルフレームと比べると鼻や耳の後ろに重みを感じるやすいため、重さが気になる方はメタルフレームまたは樹脂素材をお選びください。
アセテートが主流になる前の代表的なプラスティック素材です。 衝撃に強く独特のツヤ感と弾力性があり、かつては多く使用されていました。燃えやすく長く使用していると白くなったり、アルコールによる劣化が起きたりしやすいので、現在はあまり使われていない素材ですが、セルロイドの独特なツヤや経年変化による風化を楽しむことが出来るため、根強い人気があります。
現在プラスティック製のメガネフレームの代表的な素材です。 透明感が高く、鮮やかな発色が特徴で、セルロイドと比べると燃えにくく柔らかいです。 メタルフレームの耳にかかる部分のモダンにも多く使われています。
アセテートと比べて軽量で柔軟性のある樹脂素材です。 素材自体に着色やプリントすることで色柄を表現する為、自由度の高いデザインが作成可能です。 代表的なものだとTR90という素材があります。こちらは医療器具にも使用される素材で肌への負担が少ないとされています。
非常に軽量で素材自体に復元性があり型崩れがしにくい事が特徴です。 素材の形状安定性を活かし、細く形成することが可能で、すっきりとしたデザインの商品も多く販売されています。 代表的なものだと、ウルテム、PPSUという素材があります。医療器機部品、航空機部品などの特殊分野で使用される素材で、安全性、耐久性に優れており、高い復元力を併せ持ちます。
それぞれメリット、デメリットがありますので、シーンに合わせて2種類使い分けている方も多いです。お選びの際にご参考になさってください。